一昔前まではコンソール系ゲーム、いわゆるテレビゲームと呼ばれるものを継続して行うと頭が悪くなると言われていました。しかし、近年の研究でこういった考え方が間違いであるということがわかってきています。むしろ逆で、論理的思考力や問題解決力が向上する可能性が指摘されています。脳力を発達させることができますので、それだけ通常の生活では学べる機会が少ない人であっても、ゲームを通せば脳力が高まる可能性があります。
そもそも、コンソール系ゲームの中には様々なジャンルが存在します。冒険を行うようなRPGであったり、戦術や戦略を駆使して戦うシミュレーションなどです。海外の研究では、特にこれらのゲームの中でもブロックを上から落としてそれを組み合わせていくようなゲームが、脳力を向上させるのに役立っているという結果を発表しています。
もちろん、全てのゲーマーがそうとは限りませんが、他のゲームと比較して頭を使うゲームでは、それだけ問題解決力や論理的思考力が必要になりますので、自然とその部分の力を鍛えていく結果に繋がります。ブロックを当てはめて行くゲームや、同じ色を合わせて物体を消去していくゲームでは、どういった配列で作業を進めていくのかを常に考えて行動しなくてはいけません。流れ作業のようななかで、常に一歩先の行動を予測しなくてはいけないため、問題解決力や論理的思考力が培われる結果になっています。
また、同様にゲームを利用して現実的な問題解決力を向上させるためのシミュレーションを導入しているところもあります。例えば、実際にあった例では海外の軍人への入隊テストでゲームの成績が良かったものを採用するというものがありました。これは、実際にゲームを行わせてシミュレーションで軍隊的な動きを経験している人の方が、実践をやらせたときにもゲームをやったことがない人達に対して動きの向上性が違ったという実験から考えられたものです。ゲームの中で三次元的な表現を再現することによって、現実世界の動きと連動させることでその効果を現実世界に活かそうとする試みは実際に非常に増えてきています。
特に、コンソール系ゲームであってもVRのような仮想現実の世界をよりリアルに作られるようになった現代では、この傾向が見て取れます。コンソール系ゲームでは、様々なジャンルがあってそこから得られる経験や知識が違いますので、脳力を向上させられる一端になっている可能性は少なくありません。