スマホのゲームは拡張現実(AR)により進化を見せていて、近未来に可能になる新しい世界が目前に迫っています。
拡張現実(AR)は現実の風景にオブジェクトを重ねる仕組みで、画面越しに現実世界にはない物が現れるのが特徴です。
没入型のVRと違い、あくまでも現実世界がベースで、文字通り現実を拡張する点に大きな違いがあります。
従来のスマホゲームタイプ拡張現実(AR)は、ほぼ固定されたカメラワークで、現実世界のテーブルなどの上でバトルをするスマホゲームが主流でした。
近年はトラッキング性能が大幅な向上によって、カメラが大きく動く状況でも高精度に追従できるようになっています。
アクティブに動き回っても画面がブレにくいので、いわゆるゲーム酔いする可能性はかなり小さくなったといえます。
一方ではスマホゲーム実況方面でも進化を見せており、簡単にアバターを使って誰もが実況できるようになりつつあります。
動画配信にアバターを使う方法は、これまでだと高価な撮影機材や3Dモデルの制作が必要でした。
しかし、スマホと拡張現実(AR)の進化により、高価なカメラもモデルの用意も不要になっています。
仕組みはとても簡単で、スマホのカメラで撮影すると自動的に被写体にアバターが被せられるというものです。
スタジオを用意したり、スタジオでの撮影という制約に囚われずに済むので、これからは屋外でもアバターを使ったスマホゲーム実況が可能となるでしょう。
スマホゲームの拡張現実(AR)自体は珍しくありませんし、街に繰り出して、各地でゲームをプレイするタイトルも増えています。
このように、スマホゲームは現実と仮想の融合を果たし、家庭用ゲーム機では味わえない楽しみがもう既に当たり前のものとなりました。
究極はやはりスマホすら不要のARで、どこからどこまでが現実で仮想なのか、境界線が曖昧になる世界でしょう。
勿論、すぐにここまでの技術革新が起こるわけではありませんし、しばらくは技術の進歩を待つ必要がありそうです。
とはいえ50年も100年も先の未来ではなく、数十年後には実現している可能性が高いと思われます。
今は街でプレイするスマホゲームタイプが主流ですから、当面はゲームのプレイにスマホが必須です。
将来的にはメガネタイプ、あるいはコンタクトレンズタイプのデバイスが取って代わり、スマホの存在を意識せずにゲームがプレイできるようになるはずです。
そこまでの進化が可能性として確かに存在しますし、現実を鑑みれば、近未来に高い確率で可能になると考えることができるでしょう。