シミュレーションゲームとは?

シミュレーションゲームとは何かですが、そもそもシミュレーションとは英語のsimulationであり、これは動詞simulateの名詞形です。そしてsimulateとは模擬体験や疑似体験をするといった意味であり、より砕けた言葉で言うと何かを真似るとか何かに似せるといった感じになります。要するに何かの事象や体験について、種々の理由によって実世界で行うことが困難であったり不可能であったりする場合に、それをコンピューターゲームで再現することによりバーチャル的に体験できるようにしたものというのが本来の定義であり、英語からSLGと略されることもことも多いです。

シミュレーションゲームとは?

定義に従うとこのゲームは非常に幅広いというか、考え方によってはほとんど全てのプラットフォームのほとんど全てのゲームは、何らかの形で現実にはできないことを疑似的に体験できるようにしたものという見方もできるわけですから、ジャンルも何もあったものではなくなってしまいます。現実的には、疑似体験的な要素が強いものということでいくつかの特徴的なジャンルに分類されることが多く、戦略性のあるウォーゲームや経営マネージメントゲーム・育成ゲームが代表的なものです。この他、大きなジャンルを占めていることから別扱いされることが多いものの、ロールプレイングゲームも一種のシミュレーションと考えられますし、最近では古典的な意味での両者の特徴を取り入れたものも多くなってきています。

リアルタイム性というか、反射神経の良さが必要とされることはあまりなく、じっくりと頭で考えながらプレーすることが求められるゲームが多いのが特徴で、アクションゲームのように反射神経を必要とするのはどうも苦手だけれども、ゆっくり落ち着いて考えながら遊びたいという人に向いていると言えます。1回のプレーに比較的長時間を要することも特徴の一つと言えるでしょう。

なお、シミュレーションは何もゲームに限定される用語ではなく、現実世界で行うと危険であったりコストが高かったりするものについて、コンピューターの能力を活かして模擬的に実験をするためにも用いられることがあります。Steamと呼ばれるソフトウェアはその一例ですし、若干物騒な話ではありますが核兵器に関しても昔は核実験で実際に爆発させて必要なデータを収集していたものが、今ではコンピューターを利用して兵器の性能向上につながるような実験がなされていたりします。